温泉で知らん人に話しかけられた
今日は温泉に行った。浴室で知らないおじさんに話しかけられた。「あんたええ体しとるなー。何かスポーツでもやってるん?」
俺は「バレーボールをしてます」、とレシーブのジェスチャーをやって見せたが、全くの嘘である。
「やっぱりなー、足が長いと思ったんよ」
まんざらでもないが、罪悪感が全然勝った。もしこの場に自分の知り合いがいたら「嘘つくな!!」とボコボコにされていたことだろう。
にこやかに話してくれたそのおじいさんは、昔柔道をやっていたようだ。他の部活の大会にピンチヒッターとして試合に出たこともあるという、スポーツ万能だったエピソードを披露してくれた。僕は人見知りなので、早く帰りたいと思ってしまった。
しばらく話をして、備え付けのボディソープで体を洗った後、僕はおじいさんより先に浴室を出た。着替えているとおじいさんが浴室から出てくるのが見えた。お風呂を上がるタイミングが被ってしまった。また着替え中に話かけられるのかもなーとか思って構えていたら、眉間にシワを寄せたおじいさんが一言
「アンタ、ボディソープ元の位置に戻し忘れてたで」
僕にそれだけを言い残し、再び浴室へと戻っていった。
ええええええ!!?さっきまであんなに楽しく話してましたやん!?浴室出たらそんなドライなん!!?アナタの感情の境界線って浴室の入り口にあるん?
そりゃボディソープの件は完全に僕が悪いですけど…
ちょっとほっこりしてた矢先の出来事なので知らん人と話すのもっと怖くなったわ…
ノーム・コア
今日は新しい靴を買ったので、おろして1時間くらい散歩をした。
家の中で靴を履くという、新品でなければなし得ないこの背徳感。
あっ、でもアメリカではこれが日常か!
ずっとニューバランスの靴が欲しかったのですごく嬉しい。履き心地はというと、インソールがすごくフカフカしてて心地良い。
家の中から靴を履いたまま外に出てみた。夕方6時ごろだったか。暑すぎず、気持ち良い風が吹いていた。気持ち良すぎて、歩きながら思わず目を閉じてしまったよ。もしご近所さんに見られていたら少し恥ずかしい光景だ。
野良猫みたいに細い路地を隈なく散策した。成人男性が木曜の夕方に自分の家の裏をウロウロしていたら、怖くて通報待ったなしである。
明日もこの靴を履いて仕事に行きたいので、どうか晴れてほしいな……!